こんにちは。楽しんで勝つ!楽勝☆バスケットボール♪略して楽(らく)バスです✨
今回は指導者のみなさんにむけて『練習日や練習時間を増やしても一向に勝てるようにはならないのかもしれない』というテーマでお送りします。 なんだかまどろっこしいテーマですが、ストレートに言うならば「練習量は多ければ多いほどいいのか」という話になります。これは、新年度の練習計画を練る上で考慮しておきたい問題かと思います。



みなさんが指導しているチームでは、
週何日、週何時間、チーム練習を行っていますか?朝練を行っているチームもあれば、毎日休まず練習しているチームもあるかと思います。そして、その練習日や練習時間はどのようにして決めていますか?体育館が使える日、学校に入れる時間といった環境に左右される面もあるでしょう。が、ただなんとなく「体育館が使えるから練習をしよう」、「他のチームも朝練をしているから朝練をしよう」といった決め方になってはいないでしょうか?もしも指導者のみなさんが本当にチームを勝利に導きたいのであれば、日々の練習日程や練習時間の決定は意図をもって行うべきです。



もしかするとみなさんの中には、強いチームは毎日朝から晩まで休まずに練習をしているというイメージを抱いている人もいるかもしれません。確かに、シュート練習をするなら一本でも多く、対人練習をするなら一回でも多く練習をした方が絶対にいいと思います(これはバスケットボールに限った話ではありませんね)。しかし、練習量の多さとチームの強さは必ずしも比例関係にはありません。私の通っていた高校の歴代最強(東京都ベスト16)といわれている代の先輩たちは私たちの代よりも毎週の練習日数が少なく、土日は片方しか練習していなかったそうです。また、みなさんご存知の日本一の高校、桜花学園は近隣の迷惑になることが理由で朝練は一切行っていません。私はこういった例をもとに、練習日数を減らしたり朝練をなくしたりすることを推奨したいわけではありません。しかし、毎日練習しているわけでないのに歴代最強になったチームや朝練をやっていなくても日本一になるチームがあるという事実から、練習量の多さとチームの強さが必ずしも比例しないことについて何か考えられるのではないかと思います。



ここで少し、学校での出来事について思い出してみてください。テスト前、真面目に一生懸命それも長時間勉強しているのに全然いい点数が取れない生徒がいる一方で、そんなにガリガリ勉強しているわけではないのに高得点を取ってしまう生徒もいたのではないでしょうか。大学時代の実習や就職活動も、実習中徹夜で苦労している学生がいる一方で徹夜知らずの学生がいたり、就職活動では何十社も応募を試みるも一社も内定がもらえない学生がいる一方で数社だけの応募で全て内定をもらえる学生がいたり、、、なぜこのような違いがあらゆる場面で見られてしまうのかを考えてみると、ポイントを絞って勉強や実習、就職活動に取り組んでいるかどうかが大きな分かれ道になっていると思います。テスト前にいくら勉強をしても、テスト範囲外の内容を勉強していたのでは高得点は望めません。実習中は友だちとダラダラ喋るような無駄な時間は極力省いたり、不安なことは実習前にあらかじめ準備したりしておくことで徹夜せずにすむかもしれません。最終的に就職できるのは一社だけなので何十社も応募して手間を増やすよりも、本当に就職したい企業に的を絞って対策を取った方がかえって内定がとりやすくなることもあります。



学校での出来事について思い出してもらいましたが、同じようなことがバスケットボールでもいえるのではないでしょうか。みなさんのチームはポイントを絞って練習していますか?あまり使わないはずのムーブやフォーメーションに時間を割いていたり、練習の待ち時間が長かったり、目的のはっきりしない内容の練習メニューを行っていたり、、、無駄な練習や無駄な時間はないか振り返ってみましょう。もしも無駄な練習や時間が多いと、練習日や練習時間は多いのに一向に勝てるようにならないという状況に陥ってしまいます。今と同じ練習量だとしても、試合でよく使うムーブやフォーメーションを徹底的に練習したり、練習の待ち時間を極力減らせるようなメニューを構成したり、目的がはっきりとした練習メニューを行ったりするだけで、選手の動きが見違え試合でも勝てるようになります。



また、バスケットボールは非常に激しいスポーツなので絶対的に休息が必要です。昨今は労働者の問題として「ブラック企業」や「過労死」といったものがありますが、それと同じです。働きすぎが精神的にも体力的にも負担なように、練習のしすぎも選手の心身にとって大きな負担となります。休みなく練習をしすぎることによって、選手はバーンアウト(燃え尽き症候群)やオーバーユース(慢性スポーツ傷害)になりかねません。これは単に「選手のやる気や根性が足りないからだ」「最近の子どもたちは体が弱くてすぐに怪我をする」といった問題ではなく、指導者の練習計画に大きな問題があるために起こってしまうことです。昔ながらの精神論・根性論をもとに指導するのではなく、科学的な根拠を基にした冷静な指導を行っていきたいものです。企業の社長が利益を追求しながらも自社の社員に給料を払い、長く働いてもらおうとするのと同じように、バスケットボールの指導者は勝利を追求しながらバーンアウトやオーバーユースから選手を守って、選手生命を短くさせないことが何よりも大事であると思います。



練習日や練習時間を増やしても勝てるようになるとは限りませんし、練習量は多ければ多いほどいいということでもありません。練習量よりも大事なことは、練習の質や効率と選手の心身を守ることです。(もちろん、一回ごとの練習の質が良いからといって極端に少ない練習量にしてしまったのでは試合に勝つことができません。)指導者のみなさんには、新年度、少しでもチームのレベルアップを図って試合で勝利するために、練習量を増やす前にまずは練習の質や効率を見直すことから始めてもらえたらと思います。また、練習計画も選手の心身を守ることも考えながら立ててみてください。練習量という負担を増やさずに試合で勝てるようになるかもしれません。



最後までお読みいただきありがとうございました。これからも、楽しんで勝つ!楽勝☆バスケットボール♪略して楽(らく)バスをよろしくお願いしますm(__)m
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